【本記事を読むと・・・】
・TV不況時代に「千鳥のクセがすごいネタグランプリ」がバズる理由が分かる!
・バズの理由を分析することで、経営学的な視点が身につく!
・再現性の高いバズり理由だから、あなたの人生にもきっと活かせる!
スマホ台頭によるテレビの不況時代。
そんな日陰に差し込む「千鳥のクセがすごいネタグランプリ」という一筋の光。
ネタ番組の中でも、異例の人気を誇る本番組。
その裏に潜む驚愕の「ヒットの鍵」とは・・・?
(文=仁大ばなし)
マイケル・ポーターの「差別化戦略」によるお笑い分析
さて、今回の「対談・巨岩を斬る」では、『千鳥のクセがスゴイネタグランプリ』がなぜバスっているのかを分析していきたいと思います。
Shunくん、早速バズ理由を教えてもらってもいいですか!
了解です!
その前に、今日の仁大さんの髪型、クセがスゴすぎると思うんですけど・・・
寝癖が五条先生バリに立ち上がってるっていう話はしなくていいんですよ!!!
早くバズった理由を教えてください笑
はい笑
今回はズバリ一つです。
『クセすごネタGP』は、差別化戦略がズバ抜けて上手いんです!
差別化戦略ですか。
はい。
差別化戦略は、マイケル・ポーターというアメリカの経営学者が提唱した競争戦略の一柱です。
それは、どういった内容なんですか?
要するに、飽和している状態だと自分たちの商品が目立たないから、メチャクチャ尖らなきゃダメだよって話です。
なるほど。
良くも悪くも、極端ってのは目立ちますもんね。
ええ。
そして、『クセすごネタGP』の差別化の上手さは、ノブの「クセがすごい!」というツッコミに全て詰まっています。
え?!
あの言葉にはそんな魔力があったんですか!
「クセがすごい!」というフレーズは、ツッコむ相手に対して「だから売れないんだよ」と冗談めかしく揶揄する際に使われます。
つまり、邪道の笑いを王道に引きずり込む魔法の言葉なんです。
お笑いをここまで分析しちゃあ、芸人も商売上がったりですよ。
かもしれません笑
つまり、『クセすごネタGP』は、「邪道を王道に見せる」という邪道によって、巧みに差別化されたネタ番組だったのです。
普通にネタ番組をやっても成功しないお笑い戦国時代では、ここまでしないとバズれないんですね・・・
そうですね。
「クセがすごい!」というフレーズで、尖ったネタも「味がある」と視聴者が受け入れられるようになったのも大きいでしょうね。
YouTube的なネタが若者に刺さりまくる!
仁大さんは、『クセすごネタGP』のバズをどう分析しているんですか?
僕は、『千鳥のクセがすごいネタグランプリ』がバズれたのは、ネタ自体が非常にYouTube的だから、であると思っています。
それはあるかも!
お笑いと同様、YouTubeも現在、戦国時代真っ只中です。
この前、地理の雑学だけを紹介するというチャンネルを見ました。ジャンルのセグメントを異常なほどにやっていますよね。
尖ってますね・・・
しかも、かなり伸びているんですよ。
つまり、YouTubeはすでに尖ったトピックを扱う場所として認知されているわけです。
『千鳥のクセがすごいネタグランプリ』は、100人中100人が笑うネタをやるわけではないです。
しかし、YouTubeという尖ったプラットフォームに慣れている人々、とりわけ若者たちは『クセすごネタGP』の笑いをすんなりと受け入れられるんですよね。
たとえ笑えなくとも、そこまで尖ったことをやるということ自体が面白いと感じれるんです!今の若者たちは。
粗品のネタは、特にそんな感じがしますね。
ですね。
テレビがYouTubeの影響を受けるという、数年前とは真逆の現象が発生しているんです。
スゴイ時代です・・・
うっとうしいワイプに秘められた魔法
僕の考える『クセすごネタGP』がバズった理由・二つ目は「ワイプ」だと思っています。
ワイプ…ですか?
『クセすごネタGP』には、ワイプ枠として、若手の俳優・女優・アイドルなどが呼ばれます。
Shunくん、正直彼らをうっとうしいと思ったことありませんか?
…あります…
そうなんです!
僕含め、多くの視聴者が『クセすごネタGP』のワイプの人たちをうっとうしいと感じています。
しかし、そこにこそ、バズの魔法があるのです。
うっとうしさとバズは、対極の存在に思えますが・・・
これはテレビに限らずですが、何かをバズらせたいと思ったら、そのコンテンツには「受け取り手の参加する余地」がないとダメなんです。
つまり、「ツッコミの余地」ですね。
確かに、バズった記事などにも、そういう傾向があるかもしれません。
バズるのは、ボケを回収してしまう漫才ではなく、発信者がボケたまま読者にツッコませる参加型の記事なんです。
そして、『クセすごネタGP』では、ワイプがうっとうしいということを視聴者全員がツッコむことができます。
つまり、番組に参加しやすくなるのです。
なるほど。
あのワイプに、そんな秘密があったとは・・・
ただ邪魔なだけなら、編集の際に切るはずですからね。
Twitterや動画のコメント欄に、「ワイプがうるさい」としばしば書かれているのが良い証拠です。
『クセすごネタGP』でしか見られないコンビネーション
最後は軽くなんですけど、「クセすごネタGP」でしか見られないコラボネタは、純粋にバズを強く後押ししたでしょうね。
醍醐味の一つですもんね。
ですです。
特にあれなんかは・・・えっと・・・なんだっけ・・・
ハウステンボスじゃなくて・・・
トータルテンボスね
あ〜それそれ!
彼らと大村息子とのコンビネタなんて、他の番組じゃ見れませんからね。
それでいうと、とろサーモンの久保田とか、見取り図の盛山が、小学生の女の子とコラボしてるやつなんかも、「クセすごネタGP」限定ですよね。
純粋に「希少性」のパワーっていうのは、強いですね。
間違いないですね。
ShunくんのYouTubeにも活かせそうなバズり理由はありましたか?
明日からウザめのワイプを動画に入れてみるなんてのはどうでしょう笑
あ〜ワンチャンありかも笑
「千鳥のクセがすごいネタグランプリ」のバズは、かなり再現性が高いと思うので、皆さんも是非活用してみてくだい。
編集長まとめ:バズりの根源に他人の喜びあり
本記事の序盤に登場した経営学者・マイケル=ポーター。
彼は、「人を喜ばせることが資本主義の神髄である」という名言を言ったとか、言ってないとか。
どちらにせよ、この言葉は真実である。
他人を傷つけてインプレッションを増やしても、それは炎上と呼ばれるだけであって、バズではない。
バズるものは、必ず他人の喜びを産む。
『千鳥のクセがすごいネタグランプリ』はその象徴的なコンテンツではないろうか。
なかなかバズれなくて困っている諸君、今一度自身のコンテンツが「他人の喜び」を産んでいるか否かを精査してみると良いだろう。
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