クリエイティブになりたいあなたへ
インターネットの発達により、今日では誰もが「発信者」になることができます。そのせいか、現代人は必死にクリエイティブであろうと努めています。
しかし、彼ら/彼女らの多くは「クリエイティブ」を勘違いしてるのです。
奇想天外なものを発想する力があったら、それだけでクリエイティブでしょうか?
いいえ。
クリエイティブ性は「三つのそうぞう力(思考法)」と「圧倒的な情報量」の積です。
まず、「三つのそうぞう力」の正体をお話ししましょう。
①想像力
あなたはこの世のすべての人間と会話することもできなければ、この世のすべての景色を眺めることもできません。
しかし、あなたは会ったこともない人のニーズや、現代にはまだ存在しない製品やサービスを考えなければならないシーンに多く直面するでしょう。
そこで必要なのが「想像力」なのです。
あなたの体験とメディアによって媒介された情報を元に、困っている人たちを「想像」で探し当てねばなりません。
②創造力
困っている人たちを見つけたとしても、アイデアがなければ救うことはできません。
そして、そのアイデアも頭の中にあるだけでは誰も救えません。
固定観念に囚われない発想とそれを形にする力こそが「創造力」なのです。
あなたは多くの人の思考法と視点を取り入れ、「普通」の枠をはみ出る斬新なアイデアを創らねばなりません。
③双象力
アフリカのことわざに「二匹の象が争う時、傷つくのは草である」というものがあります。
あなたが困っている人を想像し、その解決策を創造したとして、最終的に形となったものは資本主義の海原に投げ込まれます。
つまり、競争の世界です。
そこで注意しなければならないのは、ライバルのアイデアを打ち負かすことに執着するあまり、自身の発想が誰かを生きづらくしている危険性を考慮できなくなることです。
誰かを救うアイデアは、時に他の誰かを傷つけてしまうことがあります。
だからこそ、あなたは「双象力」を駆使して、すべての人の生きやすさを守った上で、クリエイティブを追求しなければなりません。
+圧倒的な情報量
これまで紹介してきた三つの「そうぞう力」だけでは不十分です。
なぜなら、それらのスキルは圧倒的な情報量なしには機能しないからです。
困っている集団を「想像」するには、膨大な個人の一次情報に触れなければなりません。
斬新なアイデアを「創造」するには、多くの分野の知識と世間のあらゆる常識ラインを知らねばなりません。
人を傷つけない「双象」は、現代の人権問題や権利意識に敏感でなければなりません。
これら三つの「そうぞう力」と「圧倒的な情報量」が得られるのが本メディア「WILLY NILLY」なのです。
本WEBメディアでは、「三つのそうぞう力」を柱として、あなたの知らない世界を「WILLY NILLY(否応なしに・行き当たりばったりに)」紹介していきます。
編集長よりご挨拶
弊誌をご愛読いただき、誠に有難うございます。
『WILLY NILLY』現役大学生編集長の仁大ばなし(ニダイバナシ)と申します。
大学生が編集長を務めているのに、教養・情報雑誌を謳うとは大きく出たなと思われるかもしれません。一つ断っておきたいのは、私自身は決して教養深い人間ではありません。しかし、それゆえに知識への渇望は人一倍あると自負しております。
そして、だからこそ教養を求める読者の方々と足並みを揃えた”旅”ができるはずだと信じております。どうかこれからも『WILLY NILLY』を宜しくお願い致します。