【この記事を読むべき人】
・バレー部に入りたいけど、厳しそうで不安なあなた!
・現役でバレーしているけど、大変すぎてうつむきがちなあなた!
・子供にバレーボールをやってほしいと強く願うあなた!
かつて「東洋の魔女」と称された日本の女子バレーボール。
その肩書きは、彼女たちの厳しい研鑽の日々を神秘的に表す一方、捉え切れない底無しの妖しさを人々に植え付けた。そして、そのイズムは現代の女子バレー、しかも学生たちにまで継承されている。
本記事では、女子バレー部の苛烈な環境を乗り越えた現役JD・のぞみちゃんにインタビューを敢行。神秘の炎に包まれた女子バレー部の実態が明らかになる。
(文=仁大ばなし)
現役JD・のぞみちゃんのバレーボール遍歴
よろしくお願いします!
そんな紹介やめてください笑
こちらこそ、よろしくお願いします!
やめません笑
さて、早速のぞみちゃんとバレーボールについて深掘っていきたいと思います。
頑張って答えていきます。
まず、のぞみちゃんのバレーボール歴について教えてください。
中高の部活でやっていたので、6年間ですね。
ポジションはどこだったんですか?
リベロです!
あの一人だけユニフォームの色が違う人ですね!
そうですそうです!
リベロは、基本的にはレシーブが主にやることですね。
リベロとしてプレイするやりがいは何ですか?
前衛のブロッカーがいる中で、後ろを任されている誇らしさを感じることができる点ですね。
まさに縁の下の力持ちって感じですね。
厳しすぎる顧問と夜中1時の”地獄”練習
顧問はどんな先生だったんですか?
中高両方、めちゃくちゃ厳しい人でしたね。
かなり激しい言葉をぶつけられたりしました・・・
昭和スタイルですね・・・
特に印象に残っている言葉はありますか?
「お前はもうやらなくていい。帰れ。」
っていうシンプルな言葉が一番刺さりましたね。
わお・・・
そのセリフは、のぞみちゃんが練習で何かをやらかしちゃったから言われたんですか?
そうですね。
「お前はもうやらなくていい。帰れ。」って言われたのは、高校の夏合宿の時でした。
その日は夜練習が深夜1時まで延びちゃって疲労困憊だったんです。
その時は、サーブレシーブの練習をしていたんですけど、足がもう動かなくて、手でボールを迎えにいってしまっていたんですね。それで顧問が激怒しちゃって・・・
そして、あの恐怖のセリフを言われたってことですね。
(練習が夜中の1時までやってるとかどういうことだよ・・・)
あの時は、泣きながら「練習に戻してください!」ってお願いしましたね。
結果的に顧問の先生は、練習に戻してくれたんですか?
はい。
でも、タダでは戻してもらえませんでした。
え・・・これ以上一体何が・・・
顧問が出すボールを上げてみろという試練が与えられたんです・・・
顧問がコートの中央からサーブ風のボールを強めに出してきます。私もスタート地点はコートの中央なので、全力で走ってもほぼ間に合いません。
なので、顔面を地面に擦りながらダイビングしてやっと上げられました。
なんて壮絶な・・・
失敗すると、元の位置に戻るので実質シャトルランしつつ、フライングレシーブって感じでした。
(絶句)
燃え上がる反骨心と受験の苦労
顧問に厳しい言葉を言われても、キツすぎる練習が与えられても、それに向かっていけるのはなぜなんですか?
反骨心ですかね。
バレー部で活動していく中で、負けず嫌い精神はとても養われた気がします。
バレー部に入るまでは、そこまで「やってやるぜ」マインドは持ってなかったの?
そうですね。
バレー部に入って、顧問や先輩たちから厳しくされるという環境の中で、荒療治的に身についた感じです。
すごいですね・・・
バレー部で培った反骨心は、他の場所でも活きていたりしますか?
体育祭とかで負けると、人一倍悔しがってましたね。
やっぱり、あらゆる場面で勝負にはこだわっちゃうんですね笑
そうですね。
ただ、勉強は別だったかもしれません。
でも、一般受験で大学に現役合格してるじゃないですか!
色々と大学進学する方法がある中で、一際キツいものを選んでしっかりと成果を出しているのは、やっぱり反骨心の賜物だと思いますよ。
そんなに褒めていただき、ありがとうございます笑
確かに、受験勉強は部活に匹敵するくらいキツイものだったので、バレー部での経験は活きているかもしれませんね。
先輩たちの陰口によって折られた反骨心
超タフネスな、のぞみちゃんでも、ずっと反骨心を持ち続けられるわけではないと思います。
これまでに、言われすぎて萎えちゃったとかネガティブになってしまった瞬間はありますか?
顧問から言われる分には、大丈夫でした。
ただ、先輩に怒られるのはとても辛かったです。
それは仲間内から言われているから、っていうのも大きかったのかな?
それもあるかもしれません。
先輩の代は私たちの代よりも厳しかったらしいんです。それで先輩たちは、半ば八つ当たり的に私たちに色々言ってきましたね・・・
そりゃひどいですね。
しかも、直接じゃなくて陰で言われるんです!
ええ?!
もうそれは悪口じゃん!
絶妙に聞こえる声の大きさで言われるから、余計に心が傷つくんですよ。
そうですよね。
顧問のように、たとえ厳しくても真正面から向き合ってくれるなら、「やってやるよ」ってなるけど、陰で言われると反骨心どうこうの話じゃなくなるよね。
はい・・・
陰口を言われている時には、さすがに辛かったです。
その雰囲気感は女子スポーツの部活特有ですよね。
そうかもしれません。
のぞみちゃん以外の同期たちも、等しく顧問や先輩から厳しくされてたんですか?
そうですね。私だけってことはなかったです。
でも、みんながみんな、のぞみちゃんみたいに叱咤激励を反骨心に転換できるわけではないと思うんです。
他のメンバーたちは、苛烈な女子バレー部の環境とどう向き合っていたんですか?
私みたいな「やってやるぜマインド」の人がほとんどでしたけど、中には内で炎が燃え上がっているタイプの人もいましたね。
どちらにせよ、みんな強かったんですね。
そうですね。
同期で部活をやめちゃった人もいませんでしたし。
バレー部の厳しさは、絶妙にギリギリのラインだったってことですね・・・
バレー部の辛苦を乗り越えたから分かる、逆境マインド術
のぞみちゃんは、中高6年間、厳しい女子バレー部の環境を乗り越えてきたわけです。
そんなのぞみちゃんが、同じポジションのリベロの人にアドバイスをするとしたら、どんなことを言ってあげますか?
技術的な部分にアドバイスできるほど優秀じゃないので、心構えについて言っておくと・・・
声を出すことはめっちゃ大事です!
なるほど!
やっぱりバレーボールは、チームプレーなので支える立場の「リベロ」が声を出さないと、成立しないんです。
確かに。チームの士気にも大きく関わる部分ですもんね。
前衛の人たちも、後ろから声が出ている方が落ち着いたプレーがしやすいはずなので!
やはり声出しというのは、チームが苦しい流れの時こそ、力を発揮するもんなんですかね?
そうですね。
誰かが出せば、他の人も声を出しやすくなりますからね。
相手に雰囲気に呑まれちゃうってのが一番ダメなパターンなんです。そうならないためにも、基本ですが「声出し」は超重要です!
なるほど。
僕、強いのぞみちゃんにひとつ聞きたいことがあるんです。
なんでしょう?
僕、辛いことが苦手なんです。
厳しい状況に直面した時に、逆境を反骨心に転換するっていうことができないんですよ。
「やってやるさマインド」のスイッチってどうすれば押せるんですか?
う〜ん・・・周りからは、私が強く見えているのかもしれません。
ただ、私も人間なので他の人と同じく、辛いと感じますし、どうしようもなく涙が出る時もあります。
でも、そういう時こそ、自分で抱え込まないというのが大事なんだと思います。
いつでも頼れる仲間がいる。これほど頑張れる状況はありません。爆発してしまう前に、フラストレーションを小分けに出し合う。こういう関係を構築しておくのが重要だと、中高の部活で痛感しました。
確かに。
等しい苦境に立たされているからこそ、言い合えることも多くあるでしょうし。
適度な発散。これを忘れなければ、どんな苦境も乗り越えられます。
すごい・・・
6年間バレー部の厳しさに耐えてきたのぞみちゃんが言うと、説得力が違いますね。これまでよく頑張りましたね・・・!
本日のインタビューは以上となります。ありがとうございました。
色々と話を引き出されちゃいました笑
でも楽しかったです。ありがとうございました。
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